自民党の消費者問題調査会(会長・岸田文雄前消費者行政担当相)は10日午前の会合で、窒息死亡事故が相次ぐこんにゃくゼリーについて、形状などを規制する議員立法の策定に向け検討に入った。のどに詰まりやすい形状のほか、子供や高齢者が食べないよう警告する外袋のマークの表示方法などについて規制する方針。
同ゼリーをめぐっては、兵庫県内で1歳10カ月の男児が9月に死亡していたことが明らかになり、窒息死事故は95年以来、計17件に上る。厚生労働、農林水産の両省は業界団体などに形状と警告表示の改善を指導しているが、規制する法律はなく業界団体やメーカーの自主規制に任されているのが実情だ。
こんにゃく加工品メーカー「マンナンライフ」(本社・群馬県)は7日、男児の窒息死事故を受け、ミニカップ入りこんにゃくゼリー「蒟蒻(こんにゃく)畑」の製造中止を決めたが、他メーカーにはこうした動きは広がっていない。
毎日新聞 2008年10月10日 11時06分(最終更新 10月10日 11時08分)