2008年10月10日 12時35分更新
医師不足が深刻化する中で、札幌市医師会は9日、上田市長に対し救急医療に携わる医師の確保や負担軽減に向けた対策を早急に講じるよう求めました。
札幌市では、産婦人科の各病院が医師不足を理由に「夜間と休日の救急患者は受け入れられない」と市側に通告し、市が医師の代わりに夜間急病センターに助産師の相談員を置く事態となっています。こうした中で、札幌市医師会の河西紀夫副会長が9日上田市長を訪ね、「産婦人科だけでなく小児科や外科でも医師は不足している。市は医師の確保や負担軽減などの対策を講じて欲しい」と要請しました。
これに対して上田市長は「医師の確保には限界があるが、最善の方法を考えたい」と答え、今後、診療科ごとに医師がどれだけ不足しているのか実態を調査した上で、具体的な対策を検討する考えを示しました。