政府は3日の閣議で、中学校学習指導要領の解説書をめぐる竹島(島根県、韓国名・独島)の記述について「竹島が北方領土と同様にわが国の固有の領土であることは明確にされている」とする答弁書を決定した。鈴木宗男衆院議員の質問主意書に対する答弁。
学習指導要領の解説書では、竹島について「わが国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同様にわが国の領土・領域について理解を深めさせることも必要である」と触れ、「わが国固有の領土である」と明記した北方領土との扱いの差異が明確になっていた。
答弁書は、「北方領土はロシアによって不法占拠されていることをより明確に記述した」とした上で、竹島の記述のあり方は「北方領土と著しい差異を設けたとは考えていない」とした。同時に、韓国の竹島への不法占拠は「わが国に対する主権の侵害」との認識を改めて示した。
また、領有権をめぐり他国との間で未解決となっているのは北方領土と竹島以外には存在しないことも強調した。
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