倉敷市真備町市場の工業団地北側の調整池ほとりの道に咲くコスモスの花は、7年前から真備町薗地区まちづくり協議会の生活環境班の皆さんがボランティアで育てています。今年も、5月29日に薗幼稚園の子どもたちと一緒にコスモスの種をまき、秋の花見を楽しみに待っていました。9月下旬から白やピンクなどの花を咲かせはじめたコスモスは、ようやく見ごろを迎えおよそ150メートルのコスモスの道を彩っています。幼稚園の帰りに保護者と一緒に訪れた薗幼稚園の園児およそ60人は、自分たちが種をまいたところへ行って「きれいな色だね」とコスモスの花見を楽しみました。今年は、真夏のひと月あまり、水やり作業の甲斐あってかいつになく美しいコスモスの花が楽しめると喜んでいます。
倉敷市にやってきたのはチームリーダーのキム・ジンベさんら6人です。これは25歳から40歳までの男女を対象に他国での職業研修や文化体験を通して技能や指導力を向上してもらおうと、ロータリークラブが実施している「GSE=研究グループ交換」という国際奉仕活動のひとつです。今回は岡山・鳥取・島根3県をエリアとする国際ロータリー2690地区とソウル市北部をエリアとする国際ロータリー3650地区が互いに1ヵ月間ずつメンバーを派遣し、交流します。きょうは例会に出席したあと、さっそく倉敷美観地区にある大原美術館や民藝館を視察しました。メンバーらは12日午前まで倉敷市に滞在し、水島コンビナートや倉敷の町家などを見学、また、ホームステイを通して交流します。
岡山県が子育て支援のひとつとして発行している「ももっこカード」をご存知でしょうか? このももっこカードをもっと利用してもらおうという総社市や総社商工会議所の取り組みを取材しました。
岡山県内に在住で小学校6年生までの子どもがいる家庭に交付され、協賛している店舗や施設でカードを提示すると、様々なサービスが受けられるのが、このももっこカードです。ただ、どの店でどんなサービスをしているのかがわかりにくかったり、ももっこカード自体を知らないなど、課題もあります。そんな中、「子育て王国そうじゃ」をスローガンに掲げる総社市では、商工会議所が中心となって、ももっこカードをもっと利用してもらおうと新たな取り組みを始めました。総社商工会議所の平田さんが訪れたのは、ももっこカード協賛店です。これまではどの店が協賛店なのか、岡山県のホームページなどで調べなければわかりませんでした。そこで、総社商工会議所では9月にできたばかりの「子育て王国そうじゃ」のロゴマークを使って、店先に協賛店であることがわかるよう掲示してもらうことにしました。9月10日現在、総社市内でももっこカードの主旨に賛同し、協賛している店舗や施設は183カ所で、様々なサービスを受けられます。店ごとにサービス内容が違うので、表示があることでよりわかりやすくなりました。総社市としても総社商工会議所や商店の取り組みを歓迎しています。総社商工会議所のこの取り組みは県内でも初めてで、総社市以外から観光などで訪れた親子連れにもやさしい配慮といえます。
戴帽式に臨んだのは看護科の第5期生となる3年生15人です。1年生から5年生まで看護科の生徒と保護者などに見守られ入場した戴帽生は、厳かな雰囲気の中ナースキャップを頭に載せてもらいました。ナイチンゲール像の火をろうそくに移した戴帽生は、倉敷翠松高校看護科の「われらが誓い」を斉唱し、看護の道へ進む決意を新たにしていました。高月賢太郎校長は「努力の積み重ねの結果、全員で戴帽式に臨めた。」と戴帽生のがんばりを讃えました。また、5年生の河原亜衣さんが「信頼関係で大きく成長するので力をあわせてがんばってください」と激励しました。戴帽生代表の黒岡綾乃さんは次のように決意を述べました。「責任を持って精一杯看護できるよう努力していきたい」戴帽生は今月27日から地域の病院で実習することになっています。
「泉夢づくり農園」は、3アール足らずの遊休農地を有効利用しようと2006年に開墾された田んぼです。開墾したのは、総社市泉の鶴崎治成さんや農業委員の加藤 匠さんなど地域住民でつくる「泉夢づくりクラブ」のメンバーです。以来、知的障害者施設「吉備路学園」の入所者と共に有機無農薬でもち米を栽培しており、今年も6月上旬に田植えした苗が順調に育ち黄金色の稲穂をたわわに実らせました。稲刈りは、「泉夢づくりクラブ」のメンバーと吉備路学園の利用者などおよそ10人で行い、一株一株、カマで刈り取っていきました。米作りも3年目を迎え、今年は、台風の影響もなく、いままでにない良い出来と、メンバーたちは、収穫量の多さを実感しながら刈り取り作業に汗を流していました。刈り取った稲は、ハゼ干しにしたあと今月20日に脱穀をおこない、11月9日には、収穫したおよそ150キロのもち米で餅をつき収穫を祝う交流会を総社北分館で開くことにしています。
3歳のときに聴覚障害を患った安藤 昌平さんは、岡山県聾学校在学中に木版画と出会います。会社員時代に制作した100号の大作が岡山大学教育学部特設美術科教授の目に留まり太平洋美術会会員として作品を作り続けてきました。昨年には、太平洋美術会展の版画部門で秀作賞を受賞したほか、美観地区の風景を2年かけて100号の大作にして10枚制作。版画とは思えない細かい描写の作品に仕上がっています。こちらの作品は、山形県にある老舗旅館の窓辺から見た風景です。4枚の版木、六色刷りの版画作品は、今年の太平洋美術会展で入選しました。安藤さんは「きれいで身近な風景を残していきたい」と今後の制作活動に意欲を示し、同じハンディを持つ人たちにも「好きな道を見つけてとことん取り組んでほしい」と話していました。安藤昌平さんの木版画展は、13日(月)まで倉敷市本町のギャラリー十露で開催されています。