岡山放送局

2008年10月10日 0時9分更新

鏡野町で原子力防災訓練


鏡野町の人形峠にある日本原子力研究開発機構の施設で9日、放射性物質が漏れ出す事故を想定した大掛かりな防災訓練が行われました。

この訓練は、6フッ化ウランなどの放射性物質を取り扱っている日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターで、放射性物質が建物の外に漏れ出す事故が起きたことを想定したもので、岡山県や自衛隊などからおよそ100人が参加しました。

訓練は「施設の貯蔵庫の火災で、放射性物質の6フッ化ウランが建物の外に漏れ出し、現場で作業していた4人が被ばくした」という想定で行われました。

緊急事態に対応するために設置されている上斎原オフサイトセンターに事故の情報が入ると、現地対策本部が開設され、テレビ会議システムで県庁と結んで対策を協議したり、住民に広報したりしました。

また、被ばくをした人たちの応急手当をする救護所が設けられ、放射線の量を測定したり放射性物質を洗い流して除去したりする訓練が行われました。

人形峠環境技術センターには、およそ2600トンの6フッ化ウランが貯蔵されいるということで、参加した人たちは真剣な表情で訓練に取り組んでいました。