2008年10月10日 0時9分更新
去年10月、岡山市で道路を横断しようとした女性が車にはねられて死亡した事故で、岡山検察審査会は、車を運転していた男性は女性が道路を横断することを十分に予測できたにもかかわらず、不起訴になったのは不当だとする議決をしました。
この事故は、去年10月、岡山市湯迫の市道で、自転車に乗って道路を横断しようとしていた岡山市の女性が右から来た車にはねられて死亡したものです。
警察は車を運転していた37歳の男性を自動車運転過失致死の疑いで書類送検しましたが、岡山地方検察庁はことし3月、この男性を不起訴にしていました。
これについて、岡山検察審査会は8日、現場は見通しが良く、自転車が横断してくることは十分に予想できたため不起訴は不当だとして、岡山地方検察庁に対して捜査のやり直しを求める議決をしました。
議決を受けて、岡山地方検察庁の村瀬正明次席検事は「自転車が急に進路を変えて車道に出てきたため予測は難しく、不起訴としたが、議決内容を踏まえて、再検討・再捜査の上、処理します。」とコメントしています。