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タイヤこそ最強のカスタムパーツ!!
↑これ、私の持論ですw
<初めに・・・>
バイクのカスタムというと、やっぱりマフラー交換とか、カーボンパーツ装着とか
定番ですね。でも、こと走行性能に関しては一番のカスタムはタイヤ交換だと思いますw
どんなにスペシャルなエンジンチューニングがされてても、タイヤがボロボロの状態では
怖くて走れませんからね(^^;
それに、バイクというのは車体を傾けて曲がるのが一般的。タイヤの設置面積や
タイヤにかかる荷重の向きなど、複雑に変化します。タイヤの形状もタイヤの銘柄によって
様々です。当然、走ったときライダーが感じる感覚は銘柄により変わります。
このスペースでは、YZF-R1で色々と変えてきたタイヤについて、個人的な意見で
語っていきたいと思います(笑)
あくまで個人的な感覚、意見なので、参考にするだけで
実践は自己責任でお願いします!
ただ、こういうのを読んでタイヤ交換を「単なる消耗品交換」から「マシンの新たなカスタム」
と思って、楽しめるようになってくれたら良いと思います。
まずはタイヤを選ぶにあたってについて・・・
選んでるときが一番楽しいかも?(笑)
<@ タイヤは絶対にハイグリップタイヤ?それともツーリング向け?>
よく、スーパースポーツ系のバイクだと「絶対にハイグリップタイヤをはかないといけない!」
という脅迫めいた感覚にとらわれる人が居ますが、私は別にツーリング向けタイヤを履いても
良いと思ってますw
R1にミシュランのパイロットロードやダンロップのD221とか。
勘違いされますが、ツーリングタイヤ=低性能というわけではありません!
ツーリングタイヤは、路面温度が低くても高くても安定したグリップを持ち、雨などの条件も
走ることをよく考慮して作られています。それに長い距離を走っても良いように
高い耐久性を持っています。
つまり、総合的な性能はハイグリップタイヤ=ツーリングタイヤなのです。
タイヤは各自の好み、用途で選ぶのが正解なんですww
さすがにラジアルタイヤが標準のバイクにバイアスタイヤを履くのはオススメしませんが(^^;)
あと、各メーカーの開発傾向から、最新の技術が投入されるのは
よりスポーツ性の高いタイヤからなので、たとえネイキッドやツアラー系の
バイクに乗ってる人でも、一度スポーツ性の高いタイヤを経験して欲しいというのが
私の正直な意見です。それに、スーパースポーツ系のバイクに乗ってるなら
尚更、その性能の一端を引き出すべくスポーツ性能の高いタイヤを履き、
スポーツライディングの楽しさを開拓して欲しいですね♪
<A 指定サイズ以外のタイヤを履いてもOK?>
基本的にはオススメしません!
但し、足回りなどの大幅なカスタマイズが施された車両や、
最近の1000ccクラスのSS系バイク(CBR1000RR、YZF-R1、GSX-R1000、ZX10R等)
のリヤタイヤに関しては、そうとも言い切れません。
R1などのリアタイヤは、基本的に190/50のサイズが指定ですが、
私は他に180/55、190/55のサイズのリアタイヤを試してみても良いと思ってます。
特に190/55サイズは、2006年式ZX10Rでは指定サイズとなるなど、
最近の流行ともいえます。このリアタイヤサイズに関して少し解説します。
180/55のサイズは・・・
600ccクラスのSS系バイクのリアタイヤサイズとして一般的です。でも、R1クラスのノーマルホイールでも
特に問題なくはまります。(厳密には、ちょっと違和感がありますが・・・)
比べてみると良く分かりますが、一回りリヤタイヤが細くなります。
厳密には、190/50と直径は同等で、幅が狭くなります。
リヤタイヤが細くなるとどうなるか・・・それは
細いとタイヤが尖った感じになり、物凄くバイクの傾くスピードが速くなります!!
実際、私もこのサイズを履いたとき、コーナーリングの時にパタンパタンと軽い力でR1が傾きましたww
良く言えば軽快!悪く言えば安定感がないという感じです。
190/55のサイズは・・・
最近のレース用タイヤ開発での結果から生まれてきたサイズといえます。
その為、ツーリングタイヤには殆ど無いサイズで、ハイグリップタイヤが中心です。
形状としては、190/50と幅は同等で、頂点部分の直径が大きくなります。
単純には、バイクを傾けた時のタイヤの設置面積が広くなるわけです。
まあ、厳密にはそれだけが狙いではないようですが、コレが一番分かりやすい違いです。
コレにより得られるものは、バイクが傾いているとき(コーナーリング中)の大きな安定感です。
悪く言えば、バイクの動きが鈍重になります。
あと、気をつけないといけない点は、直径が太くなる事から、
車種によってはリアフェンダーなどとタイヤが干渉することがあるようなので注意です!
結局、どれが良いのか?といわれると・・・
個人の好き好きです(笑)
但し、私の趣味では190/55が好きです。特にサーキットでラップタイムを出そうとする時、
コーナーリングでの安心感、グリップ感は凄く良いです!!
逆に、友人のイシカワ君(VTR1000SP2、CBR954RR等)は190/55は好きになれなかったとか。
どこまでもバイクが傾いていってしまう感じの印象が悪いそうです。対して、180/55
のサイズの軽快感がハマッたらしく気に入っているそうです。
また、サイズの変更は大きく操縦性が変わるので、サスペンションのセッティングを
大幅に見直した方が良いと思います。少し難しいですね
<B カタログに乗ってないタイヤに注意!>
時々、バイク用品店なんかで最新のメーカーのカタログに乗ってないタイヤを
売ってるのを見たことありませんか?
もし、あったらそのタイヤはもしかしたら、カタログ落ちした古いタイヤかもしれません!
ホントにごく稀ではありますが、製造されて何年もたったタイヤを平気で店頭に並べてる
お店があるそうです・・・。
タイヤは、生モノです!!古くなれば使って無くてもダメになります。
こういうタイヤは買わないようにしましょう!なるべく新鮮なタイヤを購入しましょうww
ちなみにサーキットなどを走ってて、タイヤを複数持っている人は、出来る限り劣化しにくいよう
ラップなどで包んで保存しています。こうすると、大分劣化しにくくなります。私もやってますw
但し、カタログ落ちしたあとも、ユーザーの評判が良くて継続的に生産される場合もあるそうです。
メッツラーのレンスポルト(現在は後継のレーステックというモデルがカタログに載ってる)も、
支持するファンが多いそうで、まだ多少生産がされているらしいです。(2006年現在)
こういう情報は、信頼置けるショップで確認しましょう。
<C タイヤバランスは取った方が良い?>
当然、取った方が良いです!!
ショップで交換するなら、こんな所をケチらない方がいいですww
・・・私は自分でタイヤ交換したりするので、とらない事が多いですが(^^;・・・
<D 空気よりも窒素を入れた方が良い?>
窒素の方が良いらしいです。
でも、私は入れた事がないので経験はありません(^^;
これも好き好き&所持金との相談ですww
タイヤ交換は完了!さあ走るぞ!!
・・・と、その前に!!
<@ 空気圧には気をつけよう!>
基本中の基本!
でも案外忘れられてしまうのが、空気圧です。
空気圧が高すぎても低すぎても、タイヤの美味しい所は得られません。
高すぎれば、タイヤがグリップしにくく路面のギャップで跳ねやすくなりますし、
低すぎればハンドリングが重くなったり、抵抗が大きくなるので燃費が悪くなったり、
最悪パンクしたりする原因になります。
R1クラスだと、280kPa〜200kPaくらいの間で設定すれば問題ないと思います。
メーカーの指定空気圧もこの間で、若干高めなのが一般的です。
私の感覚では2人乗りするわけでないのなら、220〜210くらいで低めなのが良いかなと思います。
サーキット走行、路面温度が高い時などに、高荷重をかけて走るような場合は、
さらに落として190〜180のときもあります。
空気圧の変化で、バイクの印象は変わるので色々試してみると面白いですw
ワィンディングに出掛けるときは、小型の空気入れとエアゲージをウエストバックに
入れて持っていって、空気圧をあげたり下げたりして自分の好みを見つけてみるのも良いかも。
でも当然ですが、タイヤが温まると中の空気が膨張して空気圧は高くなります。
調整のときは、そのことに注意して調節しましょう!
<A ペースをあげる前にタイヤを暖めよう!>
コレも基本中の基本!!
温まってないタイヤでいきなり走って、酷い目にあった人は数知れず・・・
(私もNSR50で酷い目にあった事あります・・・)
タイヤって、意外と温まりにくく冷めやすかったりします。
走っててタイヤが温まってるつもりでも遅いペースだと、冷たい路面にタイヤの熱を奪われて、
どんどん冷たくなってしまってることがあります。
温まりやすいタイヤ、暖まりにくいタイヤ、温まって無くてもそこそこグリップしてくれるタイヤ、
温まってないと全くグリップしないタイヤなど、銘柄によって色々です。
ピレリやメッツラーは温まりの速さに定評があります。
一般的にはツーリング向け公道向けタイヤほど、温まってるときと温まってないときの
グリップ差が小さいです。
ハイグリップタイヤほど、温まっている時と温まってない時のグリップ力の
差が大きいです。
タイヤの暖め方ですが、私がやっている方法は真っ直ぐ直線を走りながら
加速と減速(フロントブレーキを使用)を繰り返すことです。
イメージとしては、加速でリアタイヤに荷重を掛けて潰し、減速でフロントタイヤを潰す感じ。
前後のタイヤを揉むのです。コレは、私がライディングの参考にしているプロライダー
新垣敏之さんの記事から学んだ事ですww
タイヤのゴムが揉まれ、変形を繰り返すことで熱を持ち、その熱をタイヤ全体へ
伝える事が狙いです。こうすることで、リスクを少なくタイヤを暖められます。
但し!!
減速のときに、後から来る車やバイクに追突されないように注意(^^;
サーキットなどでは特に!!
タイヤというのは、奥が深くて面白いです!
ここからは私が今までR1で履いたタイヤの感想を乗せてみます。
参考程度にどうぞ!
★今までのタイヤの感想
<どこまでいってもノーマルタイヤ>
ダンロップ D218(サイズ:前120/70 後190/50)
記念すべき納車時
現在(2006年現在)、通常のYZF-R1の日本に正規で入ってくるカナダ仕様、及びオーストラリア仕様
に、最初装着されているタイヤが、ダンロップD218というものです。
但し、日本には入ってこない、ヨーロッパ仕様はミシュラン パイロットパワーが
上級モデルのSPにはピレリ ディアブロコルサが装着されてます。
D218というタイヤ・・・バイク用品店では普通に売っていません!
基本的にOEM(バイク生産のための供給)用のタイヤのようです。もちろん、登場時期が
2004年のカワサキZX10R、ヤマハYZF-R1と同時なので、リッターSS向けタイヤという位置づけ
であるようです。
このタイヤの私の感想は・・・
「正直よく分からないタイヤ!!」
というものです(^^;)
どうしようもない感想でスミマセン・・・しかし、ホント今考えてもそう言う感想が一番いいと思ってます(^^;
具体的なフィーリングは、ハンドリングは穏やかな方で、タイヤに比較的剛性感がありました。
剛性感があるというのは、ブレーキングで前輪に荷重をかけてもタイヤが潰れる感覚が無いという感じです。
タイヤが変形しないということは、ハンドリングがブレーキング中も重くなりにくいということです。
まあ、あくまでR1に乗り始めたばかりのころの私の腕なので、それほどハードにブレーキングが出来た
訳ではないでしょうが・・・
肝心のグリップ力ですが、普通に走る分にはまったく問題なし。1000ccクラスのパワーに
負けてません。雨でも標準レベルで無茶しなければ問題なし。
穏やかで一定のハンドリング、そこそこのドライ&ウェットグリップ・・・まさにノーマルタイヤ!
但し、あえて私の個人的な意見を言うと・・・限界点が分かりにくい!
作手サーキットを走ってるときも、コーナーリングの立ち上がりで
いきなりスライドを起こすなど、唐突なところがあってイマイチ好きになれませんでした。
約4000キロ程度乗ったところで、まだ使えそうでしたが次のタイヤへ変更しました。
<狙いがピンポイント?!上級者向け?少し昔のハイグリップタイヤ>
ダンロップ D208GPAソフト(サイズ:前 120/70 後 180/55)
写真なし・・・
ノーマルタイヤから一転。いきなりプロダクションハイグリップタイヤ(サーキット走行向け)です。
これは、実は少しだけ走行した中古タイヤとして譲り受けました。
そのため、リヤタイヤのサイズがノーマルより1サイズ小さいです。
タイヤ自体の特性としては、ハンドリングは物凄く過敏!!初心者には厳しい・・・
コレはリヤタイヤが細くなったことも原因でしょうが、とにかくフロントが凄く過敏で怖かったくらいです・・・。
そこで私はフロントタイヤの空気圧をかなり少なめにして乗ってました。コレでわざとブレーキングでタイヤを
潰れやすくしてハンドリングを重くしました。
タイヤはソフトコンパウド。温まるとネッチョリと溶け、物凄くライフは短そうでした(^^;
それに、温まってないときは全くといっていいほどグリップが低いです!!
↑身をもって経験しました
タイヤ自体の剛性が高くて、乗り味は凄く硬かったです。それにタイヤ自体の形状も
凄く尖ってました。基本的な設計が、90年代半ばからのもののようで、古い感じがします。
このタイヤは良い思い出が無いです(汗)
サーキットでは甘い乗り方を許容してくれないのか、上手く乗れず・・・
温まってない状態では恐ろしく滑りました(街中で転倒・・・メーター周りを破壊しました・・・)
総評としては、正直2度と履く気がしないタイヤ(爆)
まあ、現在は後継のD209GPへモデルチェンジしカタログ落ちしてますが。
<上手くなったと勘違い!?楽チンスポーツタイヤ>
ミシュラン パイロットパワー(サイズ:前120/70 後190/50)
コレは、私がすべての人にオススメできるタイヤです!
ミシュランが自信を持ってリリースした、スポーツタイヤです。
前に履いたD208とは対照的に、タイヤがブレーキングや加速で変形しやすいタイヤです。
これは悪い意味ではなく、積極的にタイヤが変形して路面に食いつくような感じです。
指で触っただけで分かるくらいタイヤ表面が柔らかいです。
路面の小さなギャップもタイヤが吸収してしまうような感じで、ちょっと路面が荒れていても、
安心感が非常に高く、ライダーに余計な心配をさせません!
タイヤが温まって無くても、突然大きなスライドするわけでなく、不安感は少ないです。
それに、温まり自体も比較的早いように感じました。
タイヤの形状は、少しとがり気味。でもサイドに行くと非常にフラット。
大げさに言うと三角形っぽい形状です。
この形状のおかげで、バイクの傾け始めは軽快!そして一気に深いバンク角で
安定します。だから膝スリがすごくしやすい(笑)まさに膝すり養成タイヤww
但し、この深いバンク角に一気に倒れてしまう特殊な感覚に、違和感を覚える人もいるようです。
深くバンクさせるのが嫌な人は合わないかも・・・
また、このような特性なので↑で述べたタイヤのサイズダウン(190→180)は、
このタイヤではオススメしません。素直に指定サイズを履くのが正解だと思いますw
タイヤ表面柔らかいといいましたが、その割りにライフが短いわけではなく
耐久性はかなり高いクラスになると思います。
但し、サーキット走行など高い負荷を常に掛け続けた場合の減り方は速くなります。
私がR1に装着して、峠、サーキット、ツーリングと色々と使ったら、
7000キロ以上走っても、まだもう少し使えるかな?といったくらい耐久性は良かったです!!
あと、雨の中でも常識的なペースなら比較的安心感がありましたw
現在は、普通のパイロットパワーの他に、2CTというものも追加されました。
これはよりハイグリップなレース向けタイヤパワーレースで採用された、
タイヤ中心とサイド部分で質の違うゴムを配置する、ディアルコンパウドという技術を
パイロットパワーにも採用したものです。コレも評判は良いようですよ!
総評として、パイロットパワーは安心してスポーツできるタイヤ!です
絶対的なグリップ力ではコレよりハイグリップなタイヤはありますが、
ライフ、ドライ&ウェットグリップ力、コストなど高いレベルでバランスの取れたタイヤだと思いますw
次から紹介するのが・・・
いよいよグリップ力重視のハイグリップタイヤのシリーズです!お楽しみに!!
(いったん休載)