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海難事故:漁船と衝突、練習船沈没 25人救助--鳥取沖

 8日午後6時45分ごろ、鳥取県境港市の境港防波堤灯台沖約100メートルで、島根県教育庁所有の練習船「わかしまね」(196トン)と、漁業協同組合「JFしまね」西郷支所(島根県隠岐の島町)所属の漁船「第22事代(ことしろ)丸」(222トン)が衝突、練習船は約45分後に沈没した。練習船には島根県立隠岐水産高校2年生の男子生徒13人と教員2人、乗組員10人の計25人が乗船していたが、全員漁船に救助された。うち生徒(17)と乗組員(37)の2人が肩やひざに軽傷。

 境海上保安部などによると、練習船は5日間のイカ釣り実習を終えて境港に帰港中。漁船はアジやイワシの巻き網漁に向かっていた。練習船の右舷と漁船の船首が衝突しており、保安部は業務上過失往来危険容疑で関係者から事情を聴く。

 ◇境海保が現場検証

 境海上保安部は9日、潜水士による練習船の破損状況調査や漁船の現場検証など、事故原因解明を始めた。

 また、国土交通省の運輸安全委員会(旧航空・鉄道事故調査委員会)は9日、船舶事故調査官2人と地方事故調査官2人を現地に派遣した。

毎日新聞 2008年10月9日 東京夕刊

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