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重油漏れ:JR施設から7千リットル海に 北海道・長万部

 9日午前8時15分ごろ、北海道長万部町長万部のJR北海道の保線施設から重油約7000リットルが漏れ、海に流入しているのを同社社員が発見、渡島支庁などに連絡した。通報を受けた函館海保がヘリから確認したところ、油は薄い油膜となって町内の南部陣屋川河口から南側沿岸に長さ約2キロ、沖合い約50メートルにわたって拡散していた。同社や町などは河口部にオイルフェンスを設けるなどして油の回収作業を進めている。

 同海保によると、流出した油は同施設内の保線管理室で使用されている暖房用ボイラーの燃料のA重油。貯蔵用タンクから漏れ、施設の敷地内に流出した後、排水溝を通じて川に流れ込んだとみられる。今のところ漁業被害の報告はなく、油膜は今後、拡散し自然消滅するとみられる。

 同社は9日午後、本社に対策本部を設置して詳しい原因調査を進める一方、道内に約100カ所ある同種施設の緊急点検を始めた。

 これまでの調査では、保線管理室の敷地にある屋外タンク(3万リットル)からボイラー室の屋内タンク(650リットル)に重油を送るポンプの制御装置が故障し、屋内タンクが満杯になってからも重油を送り続けたため、重油がオーバーフローした。ポンプの油送能力からみてオーバーフローは8日午後10時ごろから始まったらしい。

 ボイラーとタンク、制御装置は今年4月に一般点検されたが、異常はなかったという。【昆野淳、斎藤誠】

毎日新聞 2008年10月9日 23時07分

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