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北朝鮮、ミサイル10発余りの発射準備

椒島付近に15日まで航海禁止海域を設定

 今月7日午後に西海(黄海)上へ向け2発の短距離ミサイルを発射した北朝鮮が、黄海南道椒島地域に10発余りの地対艦および艦対艦ミサイルを配備して発射準備を整えているという情報を、韓米の情報当局がつかんでいることが分かった。

 韓国政府の消息通は8日、「北朝鮮軍が椒島および付近の地域に10発余りのKN01地対艦ミサイルとスティックス艦対艦ミサイルを配備し、発射準備をしている情報を、米国のKH12偵察衛星などが捕捉した」と語った。また北朝鮮は、一部のミサイルを高速エアクッション艇に装備して発射しようという動きも見せているという。

 情報当局は、北朝鮮がこれらのミサイルのうち最大で5発以上を発射する可能性があると判断しているとのことだ。北朝鮮は今年に入り、3月と5月に3発の艦対艦ミサイルを発射したが、5発以上の短距離ミサイルを一度に発射した例はほとんどない。

 北朝鮮は、椒島付近の海域に今月15日まで航海禁止区域を設けていることが確認されており、今月10日の労働党創建記念日が過ぎた後も、15日までいつでもミサイルを発射できる状況だ。北朝鮮の軍当局は、航海禁止区域内の漁船など船舶をよそへ移す作業を続けていると把握されている。

 韓国政府の消息筋は「北朝鮮のミサイル発射が大量に行われる場合、通常の訓練とはみなし難く、北朝鮮の意図を多角的に分析中だ」と語った。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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