長崎大は9日、大学院の女子学生らにアカデミックハラスメント(アカハラ)行為をしたとして、医歯薬学総合研究科の30代の男性准教授を8日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。
大学によると、准教授は2月、自身に修士課程の修了認定権があるように装い、女子学生ら6人にアルバイト禁止や学会での論文発表などを提示。反発する学生らに対し「できない場合は修了を延期されても異議申し立てをしない」との誓約書に署名押印するよう強要した。女子学生2人は精神的に追い詰められ、うつ状態となり一時通院したが、現在は回復しているという。
6月に学生らが大学側に相談して発覚。准教授は「行きすぎたところはあったが研究を思ってのことだった」と話しているという。
長崎大は「教育者としての自覚に欠ける行為。再発防止に努めたい」としている。