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幻の人 

皆様、今日もコメントいろいろありがとう!楽しく全部読ませていただいてます。

一つご質問がありました。
銀の鬼氏がいったい誰なのか、ますますわからなくなってきました…という。
あなた様の思っておられる方ではないです。

まあ、ブログで個人のことにあまり触れてはいけませんので、これくらいにさせてくださいね。

それに何もかもが、もう幻のようなものですよ。

今でも生きておられるのかどうかさえ、私にはわからないんですから。


そう、幻ですよ…。


幻といえばですね、ミステリー小説に「幻の女」(ウィリアム・アイリッシュ)という最高傑作があるんです。
私もミステリーの中では最高に好きな作品です。

主人公が一晩中行動をともにしていたある女性を、自分のアリバイ証人になってもらうために探すのですが、
次の日には、昨夜行った酒場や劇場の従業員の誰もが口々に、

“そんな女性を見た覚えがない”と答えるのです。

その女性は、誰でも一度見たら絶対に忘れないような特徴のある帽子をかぶっていたにも関わらず…です。
そんな奇妙なストーリーです。

私はこの作品を呼んでいるうちに、主人公の孤独感をひしひしと感じました。
自分が確信していることを次々に否定されていく悲しさ。
すべてが幻だったのか?…と錯覚を起こしていくような救いのなさ。

でもこの作品はなぜか温かいです。
主人公と、彼を助けようとする少数の味方の人格がとてもいいからでしょう。
本当に名作だと思います。


この世は幻のようなものかもしれない…。
でも何かはあると思う。
私は…思う。







[ 2008/10/09 14:39 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)
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