国際競争力:韓国13位、日本は9位=WEF
韓国の国際競争力順位が昨年の11位から今年は13位(134カ国中)と、順位を二つ下げた、と世界経済フォーラム(WEF)が8日、発表した。
毎年、国家別競争力順位を発表してきたWEFは、同日発表した「2008年世界競争力報告書」の中で、韓国の労働市場の効率性と金融市場の成熟度部門の競争力が大幅に低下した、と指摘した。
WEFはスイス・ジュネーブにある非営利国際機関で、毎年1-5月に130カ国を対象にマクロ経済や金融などの12部門、110項目について、統計資料とアンケート調査結果を基に、国際競争力を評価している。
国家別の順位では、昨年に次いで今年も米国が1位を占め、スイス、デンマーク、スウェーデン、シンガポールがこれに続いた。
韓国の競争力は2004年の29位から05年には19位、06年に23位、07年には11位と急成長したが、今年は香港とカナダに抜かれ、ランクを二つ落とした。
これに先立ち今年5月、韓国は、スイスの経営開発国際研究所(IMD)が発表した今年の国際競争力順位でも55カ国中31位にとどまり、昨年よりも順位を二つ落としていた。
部門別には、「労働市場の効率性」が昨年の24位から41位へと17ランク低下したのをはじめ、「金融市場の成熟度」も27位から37位へと10ランク下がったのが、全体の順位下落につながった。
また「労使間の協力」は昨年の55位から95位へと40ランクも下がり、「雇用の硬直性」(50位から65位)や「解雇に掛かるコスト」(107位から108位)なども順位を落とした。「資本の移動に対する規制」も35位から65位へと大幅に順位を下げた。
このほか「政府規制緩和」(8位から24位)、「政策決定の透明性」(34位から44位)、「市場競争の度合い」(23位から49位)などでも順位を下げた。
一方、「マクロ経済の安全性」部門は8位から4位へと上昇し、企業の研究開発(R&D)など「企業革新」部門も9位となった。
これについて、企画財政部の関係者は「調査に使用された各種の統計資料が昨年の数値である上、アンケート調査が実施された期間には米国産牛肉の輸入問題なども起こり、評価に否定的な影響を及ぼしたと思われる」と話した。
鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者
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