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平成中村座:仁左衛門が忠臣蔵3役 東京・浅草寺境内で

 江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現したと話題を呼んだ平成中村座が、5年ぶりに東京・浅草の浅草寺境内にお目見えし、「仮名手本忠臣蔵」を上演中。片岡仁左衛門が初加入し、大星由良之助など3役を演じている。

 「小屋の写真を見て『あの空間でやりたい』と思った。楽しみはお客様と近いことです」と仁左衛門。プログラムはA、B、C、Dの4種。仁左衛門はA、Bで由良之助、Cで加古川本蔵、Dで不破数右衛門をつとめる。

 Aが発端となる「大序」から「四段目」の「城明け渡し」まで。Bが「五段目」からあだ討ち成就の「十一段目」まで。Cは加古川家の悲劇に力点を置き、「大序」から「九段目(山科閑居)」まで。Dは若手主体の公演。

 Cは仁左衛門の提案による。「塩冶判官と由良之助は常にお客様の頭の中に出てくる重い役ですが、よく描かれているのは早野勘平と本蔵です。取り巻く人物たちに、はっきりとスポットをあててやりたかった」

 歌舞伎ではまれな「二段目」を上演し「山科閑居」でクライマックスを迎える加古川、大星両家のいきさつが理解しやすくなる。「これまで以上にいろんなことを感じていただけるはずです」

 本蔵の妻の戸無瀬を中村勘三郎、娘の小浪を中村七之助、由良之助を中村橋之助、お石を片岡孝太郎が演じる。

 Aは勘三郎の判官、橋之助の高師直、中村勘太郎の桃井若狭之助と勘平、七之助のおかる。Bは勘三郎の勘平、橋之助の寺岡平右衛門、孝太郎のおかる。

 26日まで。問い合わせは03・5565・6000へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2008年10月8日 東京夕刊

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