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コーヒー豆から発がん性物質検出

 韓国で流通している一部コーヒー豆から発がん性物質のカビが検出された。しかも衛生当局が、この物質に対する検出基準すら設けていないことが分かった。

 8日に食品医薬品安全長(食薬庁)がハンナラ党の林斗成(イム・ドゥソン)議員に提出した「コーヒー類におけるカビ毒素含有の実態調査」と題する資料によると、今年3月から8月まで韓国で流通したコーヒー豆210種のうち7種からカビ毒素「オクラトキシン」が検出されたという。

 オクラトキシンはカビから分泌される毒素の一種で、神経や循環器、呼吸器疾患の原因となり、国際がん研究所が「がん誘発の危険がある」と規定した物質だ。このカビは、室外でコーヒー豆を乾燥させる過程で発生するといわれている。

 今回検出されたオクラトキシンの量は1.3-4.8ppb。欧州連合(EU)の検出上限基準は5ppbで、危険レベルには達していないものの、韓国には検出基準すらないことから問題となっている。

 食薬庁は「今月中にオクラトキシンの検出基準を設け、公表する予定」と話している。

呉允煕(オ・ユンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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