県が実施した県民意識調査「一万人アンケート」によると、伊賀地域の住民が最も「住みにくい」と感じている分野は、2年連続で医療体制だったことが8日、分かった。3位には前年5位の雇用が浮上。医師不足に伴う救急搬送の遅延や地域経済の冷え込みなど、生活に密着した分野への不安が浮き彫りとなった。【渕脇直樹】
調査は成人対象に3月、郵送で実施。有効回答は3673人だった。
不満分野の2位は公共交通機関(前年2位)、4位は道路整備(同3位)、5位は子育て環境(同4位)。県全体では、(1)医療体制(2)公共交通機関(3)道路整備(4)雇用(5)子育て環境--の順だった。
住みやすさについては、「とても住みやすい」7・9%、「どちらかといえば住みやすい」57・0%。両者の合計は64・9%で、前年より2ポイント減少した。定住意向についても、「住み続けたい」は前年比2・5ポイント減の66・5%で、県内5地域で最低だった。
一方、満足分野では、「きれいな空気」が2年連続でトップ。以下、(2)自然環境との共生(前年2位)(3)飲料水の供給(同3位)(4)食の安全(同4位)(5)道路整備(同圏外)。昨年5位の「防犯」は圏外となった。
〔伊賀版〕
毎日新聞 2008年10月9日 地方版