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ウォン安と資金調達難、苦境に立つ企業(中)

 信用収縮と資金難にあえぐ状況は大企業も例外ではない。4大グループに属する系列会社の関係者は「社債やコマーシャル・ペーパー(CP)の発行が全面的に中断し、銀行に頼るしかない状況だが、銀行までもが融資を引き締めている。大グループの系列企業も年初より2%以上高い金利で資金を借り入れている」と話した。

◆ウォン安進行に金利高、輸出業界の二重苦

 原材料の輸入比率が高い石油精製、航空、食品業界はウォン安だけでなく、原材料購入に必要なドル資金の確保を懸念しなければならない状況だ。

 航空業界は直近1週間で2000億ウォン(約150億円)を超える為替差損を出した。その上、海外での借り入れ金利が上昇し、外貨の確保にも困難が生じている。航空業界の関係者は「先月末時点で国際金融市場での資金調達金利はライボー(LIBOR、ロンドン銀行間金利)プラス2.5%前後だったが、最近は同プラス4.3%まで上昇し、資金調達はほぼ中断状態だ」と話した。金利がわずか1週間で2倍になった計算だ。

 SKエナジー、GSカルテックスなど石油精製4社が最近1-2週間の急激なウォン安で受けた為替差損は1兆ウォン(約760億円)を超える。エネルギー業界関係者は「韓国の大手石油精製会社は国際的な信用格付けが良好なので、外貨が確保できなくなることはないが、事態が長期化すれば困難な状況に陥る」と述べた。

方聖秀(パン・ソンス)記者

李性勲(イ・ソンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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