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【愛知】

高度1万メートルからのメッセージ 新城で機長が温暖化を語る

2008年10月9日

溶解する北極の氷(2007年8月、小林宏之氏撮影、新城市提供)

写真

 新城市は11日午後2時から、新城文化会館で本年度の市民環境講座を始める。初回は、同市吉川出身で日本航空の小林宏之機長(61)が「高度1万メートルからのメッセージ−現役機長が語る温暖化の真実−」と題し、世界各地で自然環境が変わりつつある様子について、機上から撮影した写真を基に語る。

 飛行歴38年のベテラン小林さんはJALの全国際線を飛んだ経験がある。「地球の美しさ、同時に急激に温暖化が進む事実を知り、関心をもってほしい」と、各地で講演活動もこなす。

 小林さんが撮影したのは、北極の氷の溶解や消える氷河、雪と氷に覆われたグリーンランドの、地肌が見え始めた姿など。太平洋の島々は海面上昇により水没の危機にあるが、チョウが羽を広げたような形をした、赤道近くのサンゴ礁でできた島(バタフライアイランド)など、機上からしか見られない美しい光景も。

 本年度の講座テーマは昨年に続き「地球温暖化」。2回目は12月13日、民間非営利団体(NPO)「環境文明21」の埋田基一さんを講師に、異常気象頻発と温暖化との関連などについて学ぶ。いずれも受講無料。(問)市環境課=電0536(23)7677 

 (阿部雅之)

 

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