11月10日に東京駅ビル内のホテルのロビー喫茶室でニューヨークタイムズの東京支局長のOhnishiという日系人、あるいは日系人ふれこみの東洋人のインタビューを受けた。私は警戒していたので、予定していた内容の話――韓国論である――を二度くりかえし、これ以外に書かないようにしてほしいと頼んで、約20分で切り上げようとした。
しかし私も人が善いというか、愚かというか、そのあと雑談に移って約1時間半近くも自由放談をたのしんだ。テーマは日韓・日中の歴史的関わりについてである。漫画『嫌韓流』にエッセーを寄稿したことが原因で、インタビューに引っ張り出されたことは知っていたが、まさか自由放談の中の一つの誇張、福沢諭吉の脱亜入欧のところだけをねじ曲げて取り上げられるとは思わなかった。
じつに沢山の話をしたのである。バカバカしい。その中の一番最後に語ったたった一つのテーマだけが取り上げられた。私の発言からの彼の引用は私の語った通りであって、そんなに不正確ではない。たゞ、1時間半の中の3分程度の部分に関して正確であっても、残りの1時間27分の話の内容が全部カットされているのだから、正確とは言いがたい。
私を紹介するための一文、「新しい歴史教科書をつくる会」の説明文は歪められた固定観念であって、はなはだ迷惑である。これは彼の勝手な規定であって、デタラメである。外国の新聞というのはひどいことをするものである。新聞記事を見てここが一番ひどいと思って、東京支局にすぐ電話をした。
新聞自体に抗議するには投書しか方法がないという。投書にも長短二つあって、方法を教えてくれたので、長文の方を選んで書いた。掲載されるかどうかも分からない。ニューヨークタイムズの記事の日付は11月19日。私の抗議文のメイルは11月30日に発せられた。私に関する記事内容に対してだけではなく、記事全体にたゞよう対日偏見に関して短く、鋭く私見を述べた。英訳は柏原竜一氏にお願いした。
ニューヨークタイムズの記事やそれへの日本での反響を先に掲げ、私の抗議文と英訳は記事や反響の全部を紹介した後に示すことにする。関連記事の選択と配列は長谷川真美さんにお願いした。
Posted by Nishio at 2005年12月06日 21:26
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以下は昨日、たまたま某市会議員氏の真っ当な掲示板に書き込んだものですが・・。
十数年前、私事ですが漁火会という会に関わったことがあるんですが
(現在は経営者漁火会)
当時、東日本ハウスの創業者の中村功氏が中心となって
現状の国勢と日本人の有様に憂い歴史を知り日本人としての誇りを
取り戻すための運動を展開しておりました。
当時はテレビでもスポンサーとなって「新世紀歓談」という
渡辺昇一氏の司会で有識者との座談を放送していました。
また日本政策研究センターの伊藤哲夫氏、田久保忠衛 氏、田中正明先生他の
講演会など催し、東京裁判の矛盾、パール判事のことも、
その時勉強させてもらいました。
ある時、宣戦布告もしないで真珠湾を奇襲攻撃をしたという定説に対し
それは日本の在米大使館員の不手際があったからという内容の
新聞一面広告をニューヨークタイムスへ出そうとしたこともあります。
確か300万円くらいかかったようですがゲラ刷りも出来上がりましたが
掲載直前に拒否をされてしまいました。恐らく中国大使館の
差し金だろうというお話でした・・・
昨今、産経新聞などで反日媚中的だというニューヨークタイムスの
記事を読むと相変わらずと虚しくなりますが
あの頃からすれば、ネット上とはいえ、こうして活発に真実の
歴史を披瀝し合う現状に感慨深いものを覚えます。
真摯な若い人達への啓蒙研鑽を期待しております。以下略
同盟国アメリカといっても、反日的な勢力もいるということでしょう。
どんな国であっても、それぞれの利益権益によって人間は生きている。
ということを胆に命じたい・・・
Posted by: 銀一 at 2005年12月07日 09:43
西尾先生
郵政民営化反対の論陣を張っておられた総選挙前は先生の明快な
説明に感銘を受けました。桜チャンネルでしたか、あれを全国
放送で再放送できないものか、在京tv局でどこかやるところは
ないのかと思案しておりました。
ところで、NYKタイムズの件、タイムズ本社に元東京支局長の
Steven Weismannというプロ日本派がいます。
いま、取締役に昇格して力があると思います。東京支局には
James Brookeというのがおり、こちらが支局長
のはずですが?大西某が責任者とは思えませんが?
外人記者クラブで先生が講演する手があると思います。James
Brookeは現在クラブの役員(1年任期)で管理する側にいると
思いますが、ここでNYKタイムズを大々的に批判するのも一考
かと考えます。最近偏向報道が過ぎるとして。
Posted by: 光 at 2005年12月08日 06:44
2005年11月19日に、天下のニューヨークタイムズ紙が『嫌韓流』と『中国入門』を題材にした記事を堂々の1面で取り上げたわけだが、インタビューを受けた西尾...
Tracked by: ヒロさん日記 at 2005年12月10日 09:50
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