高知白バイ事件の片岡晴彦さんの無実は、現場写真の比較からも明らかに証明できる。筆者は高知地検に警察資料写真のねつ造を虚偽公文書作成の疑いとして氏名不詳の高知県警職員を告発する告発状と収監の停止を求める嘆願書を高知地検に提出した。
片岡晴彦さんの無実は科学的事実(現場写真の比較)から極めて明らかだ。なんとしても彼の収監手続を停止させねばならない。10月6日、高知地検に告発状と嘆願書を合わせて提出した。
【写真1】 告発対象の県警証拠写真。バスの運転窓の中はCGで作られた。
告 発 状
平成20年10月6日
高知地方検察庁 検察官 殿
告発人 藤島利久 印
被告発人 不詳(高知県警職員)
告発の趣旨
被告発人の以下の行為は、虚偽公文書作成・同行使罪に該当するので、捜査の上厳重に処罰されたく告発します。
犯罪事実
被告発人は、所謂「高知白バイ事件」において、高知地方検察庁検察官に対し、改ざんした写真1(別途提出のデジタルデータ)を真正なものであるように装って提出し、同事件で被告人となった片岡晴彦氏(以下本件被害者という。)を、当初の目的どおり、冤罪で起訴せしめたものである。すなわち、
1.本件被害者は、事故後直ぐに土佐署に連行された。故に、県警が主張するように実況検分に立ち会っていない。そうであるにも拘わらず、被告発人は、写真1を改ざんし、本件被害者が同検分に立ち会って真正に捜査が行なわれたように偽装した。
2.証拠1の写真が改ざんされたものであることは、その運転席の窓越しに写る背景が、実際の写真(別途提出のデジタルデータ、特に「バス窓 合成」「トラックと民家の関係3」に顕著である。)と異なることから極めて明らかである。
以上の次第である。詳細は、後日出頭して口頭および文書で説明する。
【写真2】 民家、○止まれ標識、トラックの位置を【写真1】に合わせて撮った。【写真1】では▽標識に電柱が少し重なる位置になるはずだが、CGに電柱を描き忘れている。
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自分ではっきり言う。執念で撮った。いろいろな角度から、坂道を降りるトラックと民家の位置関係。○▽の止まれ標識と電柱の位置……。これなら検察官も分かるだろう。検察の出した写真の窓の背景はCGだ! 片岡さんは無実だ!
片岡さんは事故発生後、自分のスクールバスには乗っていないにもかかわらず、裁判では、【写真1】など、片岡さんらしき人がバスに乗って現場検証をしている写真がたくさん出された。
【写真2】は、筆者が現場に行って、民家、○(進入禁止標識)、▽(止まれ標識)、トラックの位置関係を写真1に合わせて撮ったもの。比べれば、1には電柱が無い。▽標識の位置も民家の四角い窓からずれている。つまり、バスの運転窓の中はCGで作られ、電柱が書き忘れられたのだ。因みに、1で片岡さんとされる人物の頭のところにある棒は、坂道のガードレール外側の金属棒。
支援者から【写真3】の一部が届いた。バイクの横の散乱物がよく見える。バイクのナンバープレート側から撮った写真にはサイドボックス横の「白黒のもの」が無い。現場写真は高知県警の作為を示している。何故? 現場保存の原則は? あり得ない……。
【写真3】 白バイのサイドボックス側の散乱物が異なる。CGか、あるいは現場が動かされた証拠だ。
嘆 願 書
平成20年10月6日
高知地方検察庁 検察官 殿
申立人(告発人) 藤島利久 印
嘆願の趣旨
今般の所謂「高知白バイ事件」は、本日付け申立人名義の告発状に明らかなように、冤罪事件です。よって、同白バイ事件で禁固が確定した片岡晴彦氏の収監は不当なものであります。
片岡晴彦氏の肉親・関係者はじめ全国に散らばる4万人以上の支援者が、同氏の無罪を確信しております。ここまで、事実関係が科学的根拠をもって明らかになった以上、同氏に対する収監を強行することは、いたずらに国民を動揺させる愚行に過ぎません。
今後予想される国家賠償請求に係る被害を増大させないためにも、片岡晴彦氏の収監手続は、本日付け申立人名義の告発事件が完全に解決するまでの期間、停止すべきと考え、その旨嘆願いたします。
なお、本書嘆願内容および本日付け申立人名義の告発事件の詳細につきましては、各種メディアを通じて広く国民に知らしめると同時に、政府・与党に対しましても同様に嘆願・通知致します。以上の次第です。
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―支援者と筆者の交信―
片岡さん支援者のブログ
「罪を憎んで人を憎まず」に次のようなコメントを書きました。
犯罪被害者が訴え出ることを「告訴」と言います。国民が犯罪を認識して(罪を憎んで)訴え出ることを「告発」と言います。今回は、高知県警が被疑者なので、高知地方検察庁に告発状を提出しました。
告訴・告発は国民一人ひとりの権利です。誰に断わりも要りません。そもそも、片岡さんの迷惑になることはありません。読者の皆さんも、証拠を掴んでいれば、私の告発状の様式で書いて郵送すれば(証拠がしっかりしてれば)、検察庁は受理せざるを得ません。その後の説明は直近の地検で済ませるか、高知への旅費を請求すればいいでしょう。
私は議員公設秘書の時に事件に巻き込まれて以来、検察庁には通いなれています。今日の告発も15分で済みました。 今日出来ることをやった……。明日も……。
関連サイト:
【最高裁にNOを! 国民ネットワーク「真実の基金」】
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