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ドクターヘリ導入訴え 出雲の3LC '08/10/8

 ▽13日に啓発講演会

 出雲、出雲中央、出雲南の各ライオンズクラブは共同して、患者の救命率を向上させるドクターヘリを島根県内に導入する機運盛り上げの活動を進めている。理解を深めてもらおうと十三日、出雲市で特定非営利活動法人(NPO法人)救急ヘリ病院ネットワーク(HEM―Net)理事長の国松孝次元警察庁長官の講演会を開く。

 医師や看護師が同乗し、救命率向上や後遺症の軽減に有効とされるドクターヘリは欧米で普及している。日本では昨年六月に導入推進を図るため特別措置法が成立。岡山県など十三道府県で十四機が導入されている。

 三ライオンズクラブは昨年秋、導入促進特別委員会(二十五人)を設置した。同十二月に全国に先駆けて導入した倉敷市の川崎医科大を視察したほか、HEM―Netや県の担当課を訪ねて研究も重ねてきた。

 県医療対策課によると、ドクターヘリ一機の年間運用費は一億六千〜一億七千万円とみられ、医師・スタッフの確保なども必要。県議会でも導入を求める声があったが、溝口善兵衛知事はこれらの課題や県防災ヘリで患者を運ぶケースがあることを挙げ、態度を明確にしていない。

 三ライオンズクラブは導入する病院などはまだ想定していない。導入促進特別委の出雲正樹代表世話人は「救急救命医療体制の充実のために、民間のできることは限られるが世論喚起のお手伝いをしたい」と話している。

 講演会は午後五時半から出雲市民会館で。無料。Tel0853(23)2444。(金山努)




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