救急医療技術の習得を目的に来県したカンボジア・プノンペン市の医師、ソク・サムアーさん(44)とオク・ナリスさん(39)が8日、香川県庁に法兼義信県知事公室長らを表敬し、11月上旬までの研修に臨む抱負を述べた。
2人の来県は、農業や医療など県が持つ技術やノウハウを生かし、発展途上国の人材育成に取り組む「香川らしい国際協力事業」の一環。事業主体の県とJICAに加え、セカンドハンド(高松市)とTICO(徳島県)のNPO法人2団体との連携で実現した。
法兼県知事公室長は「十分研修してもらうとともに、県内の魅力を見つけてほしい」と激励。2人を代表してオクさんが「カンボジアの医療分野はまだまだ弱く、救急医療は一番遅れている。懸命に学び、国の救急医療体制確立に役立てたい」と話した。
2人は県立中央病院で救命救急センターを拠点に11月7日まで研修。期間中、救急搬送の現場を視察するため高松市消防局にも訪れる。