8日、米マサチューセッツ州の自宅でノーベル化学賞受賞の連絡を受けた後、電話で喜びを語る下村脩さん=ロイター
「いやいや、夏に1カ月か2カ月滞在して、朝から晩までクラゲを採った」
――国籍は日本のままなんですね。
「何でわざわざアメリカ人に変わる必要があるの? 日本人でもアメリカに住める。研究費を取るにも差別はなかったし、ほとんど不便は感じない」
――恵まれた道を歩まれたんですね。
「2人の先生に出会えたのはラッキーだった。でも、その前は散々な目にあった。戦争中は勤労動員ばかりで苦労した」
――最近の日常生活は?
「これまでの自分の歩みを子どもたちに伝えたいと思って手記を書いています。子どもたちは英語しかできないので、英語版と日本語版を同時に作っている。日本語版は日本にいる親類に読んでほしい」