日本経団連の御手洗冨士夫会長は8日、札幌市内で記者会見し、株価の急落に対して「世界的な負の連鎖、金融不安があり、非常に憂慮している」と強い危機感を表明。さらに円高・ドル安が進む為替相場について「各国に(ドル買いの)協調介入を呼びかけるのも一つの方法だ」と指摘した。
今週末の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に対しては「各国が連携して(市場の)流動性の確保に向けたメッセージを出すと思う」と期待感を示した。一方、日本政府には投資減税など追加の景気対策を求め、衆院解散・総選挙の時期も「緊急事態で解散すべきではない」と語った。【仲田力行】
毎日新聞 2008年10月8日 20時18分