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世界競争力ランキング:日本、9位に下がる

 【ジュネーブ澤田克己】スイスの民間研究機関・世界経済フォーラムは8日、08年版の世界競争力報告書を発表した。競争力トップは前年に引き続き米国で、日本は昨年より1つ順位を下げて9位だった。

 日本は、技術革新や企業活動で世界最高水準の競争力を持つとされた。一方で、政府債務の項目が調査対象134カ国・地域の中で下から6番目の129位。「政府予算の無駄遣い」が108位、「財政赤字」が110位、「農業政策のコスト」が130位で、非効率な官僚制と税制が最大の問題だと指摘された。

 調査は今年春に行われたため、最近の金融危機は考慮されていない。ただ、同フォーラムは「ランキングは(各国経済の)構造的な強さに着目したもの」とし、米国は依然強い競争力をもたらす要因を持っているとの認識を示した。

 競争力2位はスイス、3位はデンマークと、いずれも昨年と同じ。アジアでは、シンガポール(5位)が最高で、香港(11位)、韓国(13位)、台湾(17位)が上位20位に入った。中国は昨年より4ランク上がって30位、インドは2ランク下げて50位だった。

 ランキングは、各国の経済データや企業トップへの調査などを基にした110余りの項目を指数化して算出している。

 ◇各国競争力ランキング

(カッコ内は昨年の順位)

米国     1(1)

スイス    2(2)

デンマーク  3(3)

スウェーデン 4(4)

シンガポール 5(7)

フィンランド 6(6)

ドイツ    7(5)

オランダ   8(10)

日本     9(8)

カナダ    10(13)

毎日新聞 2008年10月8日 23時16分

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