昔の橋本先生っていう先生(ペン習字教室)は、視野が狭かったんじゃないのかって思うくらいだったけど・・・勤勉家な先生で、凄くプライドは高い先生だったと思う。自他共に厳しい先生だった・・・子供大人関係なく、書写の基礎をしっかり叩き込む先生で・・・子供にはしょっちゅう怒鳴りつけた。
お喋りする所じゃないでしょう
ここは字を勉強する所
ときっちりケジメをつけさせていた。そして、おしゃべりをするなら、先生としなさい、と言っていた。
私にもものすごくそういう目を向けてきた先生だったな・・・私を下手に子ども扱いする先生で・・・私がこの頃から書道教師を目指していたせいか、先生はそういうまなざしを私にも向けていた。ともに成長するなら、一緒に闘いましょうと。
私が大人の人としゃべっていても、子ども扱いだから、喋っちゃいけません
と・・・
こっぴどいことを言うんです
子供たちとも挨拶程度で、喋ってはいけないといわれた。
私は毎回これを言われるので、何も返答返しができなくなっていた。
しつこいぐらいに言われました。
事情も察さずに私を注意する。
あの先生は本当にあの頃は鬼のような存在に感じていた。
何もかもが、鎖で縛られていたように感じた。
私はこんなことばっかり言われて、何がしたいんだろうって思った。
矛盾なことばかり言われて、、、生徒に馬鹿にされるのも当たり前だよ、って思った。
何度も何度も、私は先生にやめます
って言ったのを覚えている。
一度言ったときは、本当に、やめてほしくないって言うのは見せてくれたんだけど・・・でも、つぐみとかは、本当に私を嫌がってるまなざしだった。
生徒が嫌がっているのに、先生があんな風に言っている。
つぐみは唯一苦手な生徒だった。
最初のうちは凄く気に入ってたんだけどね。
すんごい馬鹿にされてた気がするし・・・最後のほうは
町で見かけても、知らん振りされてしまうし
今度会ったら、叱ってやろうか
あの先生みたいに。
去年久々に見かけたときは、身長変わってなかったなぁ。
あれでも小学年くらいにはなるんじゃないかなぁ。
今の先生になってからというもの、お喋りは結構弾むし、ってか先生から話しかけてくれること多いから、楽しい。橋本先生の紹介で新しく入った先生なんだけど、それくらいに信頼できる。
でもやっぱり、橋本先生は、うちにやめないでほしい
って止められても、やめるつもりだったんだろうなぁ・・・言っても仕方ないって思った訳じゃない。橋本先生が、やめる必要があったから、やめてしまったんだと思うし。それは、せめられない。もし、それが私のせいだとしても・・・一年近く休んじゃってたからね・・・
私はその間中、ずっと橋本先生を憎んでいた気がする。自分もいけないのに・・・
私は自分を改善しようとしなかったから、逆恨みされる羽目になったんだと思う。
それを繰り返したくはない。
だからやめるとかそういうのは、もうやめにした。
やめるんだったら、黙って去ることにした。ってかよくわかんないね
でも本当に、基礎を叩き込んでもらったからこそ、今、優良を回もとれるほど、私は変われたんだと思う。今回は、だめだったけど、でもそう何回も取るよりは、基礎実力を何度も勉強して、溜め込んで、っていうのがいいのかもしれないって思った。この
回の優良は、今はいない橋本先生にささげたいと思う。あの頃があるお陰で、私はこんなに頑張れているってことを証明できた。
あの先生は、賞にこだわっていたからね・・・賞をとるのが、そんなにえらいのかって思ってしまった。でも先生は、遠まわしによく頑張りましたね
って言ってくれたんだと思う。私には、賞が一番って聞こえたのに、あの頃は・・・
今の先生も、私なら、とってほしかった、って言ってたけど、それは私が普段地道に頑張っているのを見ているから言ってくれたのかもしれない。でもそう言ってくれることが私には今は嬉しくてたまらない。
もっともっと私は地道に頑張りたいと思う。
ペン習字に復活してよかったって思えるように・・・