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患者はCG・ロボット 「バーチャル病院」登場

岐阜大 病院実習前に医学生に自信


 本番さながらの問診や触診を学ぶことができる「バーチャル(仮想世界)病院」が、岐阜市の岐阜大医学部の教室にお目見えした=写真、加藤学撮影=。講義を中心に学んだ医学生が、病院での実習前にコンピューターグラフィックス(CG)やロボットなどを相手に、問診や触診を体験することで自信をつけてもらう狙い。

 CGなどは、同大大学院の高橋優三教授(60)(医科学)のグループが、産官学連携で新産業の創出を目指す文部科学省の「知的クラスター創成事業」の一環として開発した。

 臓器などを立体的な人体模型に映し出して、あたかも実際に患者に触れて診察するかのような訓練ができる。このほか、医学生の問いかけに体を動かしたり、人工音声で病状を訴えたりして反応するロボットを相手にした触診や問診もできる。高橋教授は、「医学生がいきなり患者に接する前に、ロボットなどを相手に失敗し、自分の欠けているところを補う場となればいい」と話し、成果に期待している。


2008年10月7日  読売新聞)
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