ネパールのガネッシュ・ヨンジャン・タマン特命全権大使が堺市を訪れ、堺区の南海・七道駅前にある、堺市出身の仏教学者で探検家の河口慧海(えかい)の像に献花した。
タマン大使は、柏原市の市制50周年記念のために来阪。仏典を求めてチベットに渡る途中、ネパールも訪れた慧海に以前から関心が深く、像への献花を望み、堺を訪問した。
タマン大使は「慧海の『チベット旅行記』に大変感銘を受けた。慧海は滞在中、ネパール政府へアドバイスをするなど、国民はとても評価している。今日の感動をネパール国民に報告したい」と話した。
ネパールでは、慧海を日本との民間交流のさきがけとして評価し、記念切手も発行されている。【高田房二郎】
毎日新聞 2008年10月8日 地方版