元勤務先のメールサーバーに不正アクセスしてメールを盗み見たとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと中央署は、不正アクセス禁止法違反の疑いで、東京都足立区西新井栄町、会社員、秋山岳夫容疑者(35)を逮捕した。
調べでは、秋山容疑者は昨年11月7日から27日までの間、以前勤めていた中央区の人材派遣会社「マイワーク」の管理用IDパスワードを利用し、メールサーバーに不正アクセスした疑い。3週間で4265回の不正アクセスを繰り返し、同社役員ら社員5人のメール約1万3000通を盗み見ていたという。
秋山容疑者は平成14年5月から同社に勤務していたが、上司と意見が合わず16年5月に退社。その後、同社が日雇い派遣の際に「安全協力費」として250円を給与から天引きしていた問題をニュースで知り、社員のメールを見ることを思い立ったという。「社内でこの問題がどの程度騒ぎになっているかを知りたかった」と供述している。
エラーが出てメールの送受信ができなくなったことから、同社が不正アクセスをされた疑いがあるとして今年2月に中央署に届け出た。
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