麻生太郎首相は7日夜、ノーベル物理学賞受賞が決まった小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授と益川敏英・京都大名誉教授に電話をかけ、「国民はとても喜んでいる。明るいニュースはこのところ日本になかった。明るい気持ちにさせてもらい心から感謝する」と祝意を伝えた。
首相が若い人たちへのメッセージを求めると、益川氏は「科学にロマンを持つことが重要」と答え、小林氏は「自分を信じて頑張ってほしい」と答えた。首相は「物理だからと難しく考えず夢を持ち続けることは大事ですね」と応じていた。
首相はこの後、官邸で記者団に「ものすごく明るいニュース。これはお祝いをと思って電話した。物理学は先生の当たり外れがあり指導の仕方で違う。きっといい先生にめぐり会えたのかな」と語った。