奈良市環境清美部収集課の男性職員が、停職期間中に大分県で開催された国体のボウリング競技に選手として出場していたことが６日、分かった。同市は「市民感情への配慮が足りなかった」としている。職員は過去１０年で６回国体に出場しており、奈良を代表する選手だという。

　同市によると、職員は６月、上司らに暴力をふるったとして、８月１日から停職２カ月の懲戒処分となった。

　その後、７月の近畿ブロック大会に出場し、優秀な成績だったために、県代表に推薦。職員は９月に「最善の注意を払うから９月２７日から１０月３日まで国体に参加させてほしい」と要請文を同市に提出。同市は「公務員として節度のある行動をとる」ことを条件に参加を認めた。

　その結果、９月２８日から大分国体に参加し、試合には９月３０日から１０月２日まで出場。３日に奈良へ帰った。停職明けの１０月１日から３日までは職務免除申請しており、この間の給与は全額支払われる。

　成績は成年男子個人の部が予選６ゲーム計１１２２の９４位。団体戦も予選落ちだった。

[ 2008年10月07日 ]