2008年10月7日 21時35分更新
75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度をめぐって、保険料が一方的に年金から天引きされたのは納得がいかないとして、県内の18人が制度の廃止を求めて県に審査請求しました。
県に対して審査請求をしたのは、県内に住む75歳以上の高齢者18人で、7日はこのうちの一部が県庁を訪れました。
18人を代表して、岡山市の竹中君江さん(79)が審査請求の理由を説明しました。
このなかで竹中さんは「一方的に保険料が徴収されたことは納得できない。特定の医療制度に強制的に加入させられたことは憲法にも反するのではないか」と訴え、県の担当者に審査請求書を手渡しました。
後期高齢者医療制度をめぐっては、市町村が決定する保険料の金額などについて不服がある場合、県に対して決定を取り消すよう請求することができます。
しかし、今回のように制度自体の廃止を求めた請求が行われるのは初めてと言うことで、県では請求をした市民団体や国とも相談しながら、今後の対応を検討することにしています。
7日、審査請求をした岡山市の笠本文子さん(84)は「75歳という年齢で制度が区切られたことにいちばん腹が立ちました。もとの制度に戻して欲しいと思います」と話していました。