2008年10月7日 21時35分更新
自分の子どもを出産直後に窒息死させたとして、井原市の母親が逮捕・起訴された事件で、岡山地方検察庁は、この母親がほかにも2人の乳児を殺害したとして追送検されていたことについては、証拠不十分などとして不起訴にしました。
この事件は井原市笹賀町の青果店店員、佐々木博美被告がことし7月、自宅で出産直後の男の子の顔をマットに押し付けるなどして窒息死させたとして、殺人の罪で逮捕・起訴されたものです。
佐々木被告の自宅からは、死後1年以上が経過した2人の乳児の遺体が見つかっており、警察では余罪について捜査を進めた結果、2人の乳児についても殺害した疑いが強まったとして先月、殺人と死体遺棄の疑いで追送検していました。
これについて岡山地方検察庁は、見つかった乳児の遺体は出産直後に死亡したのか殺害されたのか判別できず、証拠が不十分であることにくわえ、死体遺棄については3年以上が経過し、時効が成立している可能性が高いなどとして、7日、不起訴処分としました。