「衆院選は一体、いつになるんでしょうかねぇ」
最近、岡山県の政界関係者に会うと、あいさつ代わりに交わすのが、この言葉。二十六日、十一月二日、九日、十六日…。さまざまな日程が浮かんでは消え、消えては浮かんでいます。
衆院選立候補予定者は既に選挙モードに入っており、四、五日の週末も県内では多くの陣営で事務所開きが行われました。いったん臨戦態勢を整えてしまうと、事務所や組織を維持する経費もかさむため、「早く解散してほしい」とのぼやきも漏れてきます。
やきもきしているのは市町村選管も同じ。ただでさえ県知事選(九日告示、二十六日投票)の準備に追われているうえ、秋は芸術やスポーツなどのイベントがめじろ押し。日程によっては、投票所や開票所の会場確保がままならなくなる恐れもあるからです。
政治部にとっても、知事選と衆院選の選挙期間が重なるか、重ならないかによって、取材体制や紙面割りなどが大きく違ってきます。カレンダーとにらめっこしながら、いろいろなケースを想定していますが、ここにきて解散・総選挙を大幅に先送りするとの見方が強まり、まさに先の読めない状況となっています。
日程はどうであれ、知事選は三期十二年にわたる石井県政の是非、衆院選は政権交代の可否が問われる重要な選挙。タイムリーかつ有権者の判断材料となるような紙面づくりを心掛けたいと思います。
(政治部・桑原功)