概要
モトローラのVIP1830は、KDDIのau BOXとして開発された携帯電話との連携が可能な多目的IPセットトップボックス(IP-STB)です。VOD(ビデオオンデマンド)やIPマルチキャスト、電子番組ガイド(EPG)等のIP-STBとしての基本機能のみならず、CD再生、CD取り込み、DVD再生、ビデオエンコーダーなどの付加機能によりさまざまなパーソナルメディアに対応します。また内蔵メモリ内にライブラリを構築し、au携帯電話(対応端末に限る)と接続することにより、楽曲やビデオの転送をサポートします。VIP1830はソフトウェアプラットフォームとしてKreaTV アプリケーションプラットフォームを採用し、安定したソフトウェアの実行環境を提供するとともに、容易なアプリケーション開発を可能にしています。
ハードウェア
VIP1830はSOC (System On Chip) を採用し、ビデオでコード、ビデオエンコード、ブラウザ、グラフィック等ほとんどの処理を1チップで行っています。プログラム可能なDSP (Digital Signal Processor) を採用しているため、今後新しいコーデックのサポートにも対応できます。フラッシュメモリを搭載し、コンテンツの保存および携帯転送機能の一次メモリとしても利用できます。付属のリモコンはテレビ、STBのデュアルモードで、VIP1830のリモコンのみならず、20種類のテレビのリモコンとして利用できます。
au BOX ( VIP1830 ) の外観
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ソフトウェア
- KreaTVアプリケーションプラットフォーム:
アプリケーションを容易に開発し、安定稼動させるため、またハードウェアに依存しない開発を行うために、KreaTV アプリケーションプラットフォームを採用しています。開発者はKreaTVアプリケーション開発キット(ADK)で定義されたAPIを使用してアプリケーションを開発します。au BOXの開発では、ハードウェアプロトタイプが完成するまで、別のハードウェア(VIP1700)上でアプリケーションの間発を進め、効率的な開発が可能となりました。
- ソフトウェアの集大成:
au BOXプロジェクトでは、様々なソフトウェアがKreaTV上で統合されています。各ソフトウェア会社はKreaTV ADKを用いてソフトウェアを開発し、モトローラがソフトウェアの統合および試験を行いました。
表.VIP1830ソフトウェアアーキテクチャ |
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仕様
VIP1830 |
ハードウエア仕様 |
記述 |
本体 |
電源 |
AC100V 50MHz/60MHz |
消費電力 |
稼働時:20W 待機時:7W |
接続端子 |
ACアダプタ×1
映像出力:S2×1、コンポジット×1
映像入力:S2×1、コンポジット×1
L/R 音声出力:RCA×1set
L/R 音声入力:RCA×1set
ステレオミニ×1
USB2.0端子×2
LAN(10BASE-T/100BASE-TX)×1
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寸法(幅×高さ×奥行き) |
266mm×80mm×221mm |
重量 |
1.6kg |
動作温度
動作湿度 |
温度:0℃-40℃
湿度:10%-80%(結露なきこと) |
リモコン |
電源 |
DC3V |
動作距離:角度 |
7m(前面) 20.20 40 |
重量 |
74g |
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