東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは7日、関東以外の大都市で計画していた屋内型娯楽施設の出店を中止すると発表した。2010年以降の開設を目指して1年以上にわたってコンセプトなどを詰めてきたが、収支面などから事業化は困難と判断した。ただオリエンタルランドにとって浦安市以外での事業展開は長期的な課題となっており、別な形での出店を探る考えだ。
開設を検討していたのはディズニーのキャラクターなどを演出に使い、家族連れや女性がエンターテインメントや飲食、買い物を楽しめる屋内型施設。米ウォルト・ディズニーと共同でコンセプト開発や市場研究を進めてきたが、1施設あたり数百億円という投資に見合う収益が得られないとの結論に達した。
出店を地域活性化の起爆剤と期待する地方企業や自治体などは誘致活動に力を入れてきた。福岡県では17企業・団体からなる誘致委員会が発足していた。(21:01)