病院に搬送する前に救急隊員が行う応急処置を医療機関が指示、検証する「メディカルコントロール」(MC)体制について学ぶ研修会が6日、水戸市千波町の県総合福祉会館であり、医師や看護師、消防関係者など約150人が参加した。講師の日本医科大千葉北総病院の益子邦洋医師は、搬送先の医療機関と救急隊員が「顔の見える関係」を構築することがMCの有効性を高めると指摘。医師が救急車に同乗したり、消防機関が病院研修をすることで、互いの活動への理解を深める必要性を説いた。
県によると、MC体制の前提となる救急救命士の数は県内に495人(今年4月現在)。県MC検討専門委員長の鶴岡信医師によると、県内すべての救急隊に常時配置するには、あと100人程度の救急救命士が必要だという。【八田浩輔】
毎日新聞 2008年10月7日 地方版