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緒形拳さん、突然の死に衝撃…映画界からのコメント

 【緒形さんが出演した映画「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」の山田洋次監督の話】

 求道者、あるいは修行僧のような雰囲気を持っていた人にふさわしい、謎のような突然の死に衝撃を受けています。どんな役でもこなしてみせるのではなく、彼以外には誰も表現できない役を持っている極めて独特な人でした。映画、演劇の世界から彼が抜け出してぽっかり開いた大きな穴は当分埋めることができないと思い、悲しくてなりません。

 【映画「楢山節考」で共演した女優、坂本スミ子の話】

 緒形拳さんとはたった1歳違いで親子を演じたが、お互い多くを語ってはいけない制約の中で黙々と親子の情を出そうと努力したことが思い出される。とても目の美しい人で、笑うと幼子のようになるが、本番ではガラッと変わって厳しいまなざしになる。その変化が緒形さんのすべてを表している。ずっしりとして骨太の俳優で、原石のような魅力を持った人だった。なんだかぽっかりと心に風穴が空いたようで寂しい。

 【映画評論家・品田雄吉さんの話】

 もともと舞台の基礎があり、しっかりした個性的な演技のできる俳優で、特に反社会的なテーマの映画で独特の存在感を発揮した。とりわけ印象が強いのは「復讐するは我にあり」で、常識では考えられないような人間を鋭いインパクトで見せてくれた。体制に逆らい、常識と折り合いを付けない役柄が似合い、既成の枠に収まり切らない個性を生涯持ち続けた。年齢的にもまだまだ若く、これからまた面白くなると思っていた。もう少し日本の映画、テレビ、舞台で活躍してほしかった。

ZAKZAK 2008/10/07

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