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加勢大周、不遇の人生…二枚目役から脱皮できず

主演映画「パ★テ★オ PATIO」が大コケ

 覚せい剤取締法違反、大麻取締法違反(いずれも所持)の現行犯で逮捕された加勢大周容疑者(38)。6日、東京地検に送検されたが、調べには「自分が弱かった」と供述するなど反省をしているという。鳴り物入りでデビューしながらライバルたちに引き離されてしまったのは、スキャンダルだけでなく俳優としての力量に問題があったという厳しい声も聞こえてきた。

 加勢容疑者の芸能界デビューは1990年の映画「稲村ジェーン」。桑田佳祐監督という話題性もあり興行的には成功したが、2年後にテレビと連動した主演映画「パ★テ★オ PATIO」が大コケ。その後は、なかなか芽が出なかった。

 「演技を磨いてこなかったから、痛々しい顔を演じても泣いてもスクリーンで伝わってこない。迫力の無さ。それがかつてライバルだった織田裕二との決定的な差」とベテラン映画評論家は振り返る。

 同じトレンディー俳優としてデビューした織田は91年に映画「就職戦線異状なし」がヒットしたが映画では不遇で、加勢容疑者と境遇は似ていた。テレビドラマでは「東京ラブストーリー」以降も一定の人気を保っていたが、決定的な差が付いたのは97年のテレビドラマ「踊る大捜査線」への出演。実験的な作りのドラマでマニアの人気をつかみ、映画版の大ヒットでトレンディー俳優から映画俳優へと脱皮を果たした。

 だが、加勢容疑者はドラマに恵まれず、トレンディー俳優のプライドが邪魔したのか、舞台で演技力を鍛えることもなかった。同じ二枚目俳優でデビューした阿部寛(44)が、つかこうへい作の舞台「熱海殺人事件」で演技開眼し、「TRICK」「HERO」などのドラマで三枚目を演じてブレイクした例もあったが、加勢容疑者は二枚目にこだわり続けたことが災いしたのか。それでも、2000年ごろからはビデオ映画界に活路を見いだして、もっぱらヤクザ役やアウトロー役を演じていた。

 今年も「実録・銀座警察 義侠」シリーズ2作(GPミュージアム)で主演、街の秩序を守るアウトローを演じたばかりだった。

 制作会社は「一切、コメントしない」とピリピリムード。ビデオ映画に詳しい関係者は「端正な顔立ちのアウトローというミスマッチ感が案外ウケてレンタルの稼働率もソコソコだった。現場でも物腰柔らかだし、人当たりもいいのでよく声がかかった」と話す。イケメンからコワモテへ。脱皮の矢先に転落してしまった。

ZAKZAK 2008/10/07

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