憂楽帳

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憂楽帳:医療・福祉の情報箱

 昨年10月のこの欄に「患者になった」のタイトルで、悪性リンパ腫というがんを患っている、と書いた。外科的に切除するのが難しいがんで、昨年8月から約1年間、抗がん剤治療を受けてきた。今は、がん細胞の活動が確認できなくなった「寛解」の所見をもらっている。

 昨年受けた抗がん剤治療は、強い薬物でがん細胞を攻撃するタイプのもの。もともと自覚症状はなかったから、肉体的苦痛の大半は、抗がん剤の副作用によるものだった。おまけに、月替わりメニューのように、いろんな副作用が表れた。

 診察の際、主治医に告げるのだが、なかなかうまく伝わらない。結構なストレスだった。そんな時、インターネットで見つけて加入した患者会の情報にはずいぶんと助けられた。つらさを共有する当事者同士。「そうなのか」と納得、気分が落ち着いたことが一度ならずあった。

 10月から土曜日の夕刊で「医療・福祉の情報箱」がスタートした。患者会や障害者団体の紹介、患者や障害者、その家族向けの催しを掲載する。「いきいき」ページの中の小さな欄だが、少しでもお役に立てばと思う。【湯谷茂樹】

毎日新聞 2008年10月7日 大阪夕刊

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