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スパコン:かつて速度世界一、「地球シミュレータ」解体へ

撤去が始まったスーパーコンピューター「地球シュミレータ」=横浜市金沢区の海洋研究開発機構横浜研究所で2008年10月2日午後4時32分、北村隆夫撮影
撤去が始まったスーパーコンピューター「地球シュミレータ」=横浜市金沢区の海洋研究開発機構横浜研究所で2008年10月2日午後4時32分、北村隆夫撮影

 かつて計算速度世界一を誇ったスーパーコンピューター「地球シミュレータ」の機種更新に伴う解体作業が2日、海洋研究開発機構横浜研究所(横浜市金沢区)で始まった。640台接続されたコンピューターのうち262台を撤去し、空いたスペースに現機種の2倍以上の性能を持つ新機種を設置する。

 地球シミュレータは02年に完成し、その後約2年半、世界一の計算速度を維持した。地球温暖化予測の計算などに威力を発揮したが、今年6月の最新ランキングでは世界49位に後退した。

 この日は、コンピューターが収められたラックのパネル類が取り除かれ、8万3200本、総延長2400キロに及ぶケーブル類の一部が取り外された。撤去されたコンピューターの一部は、国立科学博物館や東北大が展示用に引き取るという。

 新機種はNEC製で、6年間のリース料は185億7600万円。消費電力は現在の7割程度の省エネ型で、来年3月から運用が始まる。

 同機構計算システム計画・運用部の島田敏明グループリーダーは「ランキングの順位以上に成果が大きかった。6年間よく働いてくれた」と話した。【西川拓】

毎日新聞 2008年10月2日 20時12分(最終更新 10月2日 20時16分)

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