盗撮業者ただいま“急増中”

●脱サラ、ネットカフェ難民、人妻…

　ＡＶが売れない時代に、独り勝ちしているのが盗撮ものの裏ビデオだ。先日も３０代の元塾講師が女子高生を使って盗撮した映像をＤＶＤ業者に売ったため逮捕された。

　実は最近、盗撮で稼ぐ連中が増えている。なかでも多いのが給料が上がらないので盗撮で小遣いを稼いだあげく脱サラして“盗撮業者”に転身するサラリーマン。また、ネットカフェ難民にも転身組が増えている。

　風俗ジャーナリストの村上行夫氏が言う。

「盗撮はビデオカメラが１台あればできるので、貧乏暮らしから脱するための手っ取り早い手段なんです。ネットカフェ難民の中にはレンタル店でカメラを借りて“開業”する向きも多い。盗撮映像の一番人気は女子高生の修学旅行ものです。盗撮業者はネット掲示板などでプライベートモデル志望の女子高生とコンタクトを取って盗撮を依頼。修学旅行にカメラを持参させ、女子高生同士の会話や着替えなどを撮らせる。援交志望の女子高生を使うこともあります」

●元手がかからず高収入

　修学旅行ものは人気商品なので裏ビデオ業者は最低でも３０万円で買ってくれる。温泉やトイレの映像が５万〜１０万円だから破格の値段だ。月収ウン百万円の盗撮業者がごろごろしていることは言うまでもない。

　ちなみに女子高生のギャラは５万〜１０万円が相場だ。

「主婦や独身女性が自宅にカメラを仕掛け、自分の着替えシーンを盗撮風に撮って裏ビデオ業者に売ったり、リストラされた夫が妻の入浴シーンを撮って売るケースもある。地方では経営不振のラブホ経営者が室内に仕掛けたカメラでお客のセックスを撮影して売っています。簡単に稼げるので盗撮魔は増える一方です」（村上氏）

　金融危機で世の中は不景気ムード。脱サラ盗撮魔が増殖しそうだ。

（日刊ゲンダイ2008年9月30日掲載）