岡山放送局

2008年10月6日 23時54分更新

後楽園で投扇興の体験会


日本三名園のひとつ、岡山市の後楽園で、江戸時代から伝わる扇を使った遊び、「投扇興」を観光客に体験してもらおうという催しが開かれました。

「投扇興」は、江戸時代の後期に庶民の間で流行した遊びで、扇を投げて「蝶」と呼ばれる木の的に当て、扇や的の落ちた場所や向きに応じて与えられる点数を競います。

6日は、岡山藩の藩主が後楽園を眺めるためにつくった新殿と呼ばれる建物に観光客が集まり、座敷に設けられた的を中心に2人が向かい合って座りました。

そして、ボランティアのガイドからルールや扇の投げ方を教わったあと競技に臨み、狙いを定めて投げた扇がひらりと舞い上がって的にあたると、まわりから歓声が上がっていました。

愛知県から訪れた女性は、「なかなかコツをつかむことができませんでしたが、ゆったりとした時間の中で扇を投げることができ、優雅な気分を味わえました」と話していました。
後楽園では「投扇興」の体験会を、これから毎月1回開くことにしています。