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透析専門病院で医師ら16人一斉退職 大阪・堺 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
近畿大学医学部と提携している人工透析専門病院「長寿クリニック」(堺市南区)で9月末、常勤医師や看護師、薬剤師ら職員16人が一斉に退職していたことが5日、分かった。経営陣の内紛が背景にあるとみられ、ほかにも10人以上が退職の意向を示し、10月からは新規患者の受け入れをストップした。130人以上の患者が転院を余儀なくされており、事態を重く見た大阪府は近く行政指導に乗り出す方針を固めた。
病院によると、9月30日に副院長ら常勤医師2人と看護師ら14人が「一身上の都合」を理由に退職、ほかにも10月末までに少なくとも10人以上が退職の意向を示しており、在籍した55人の医療従事者の半数近くが短期間に退職する異常事態に陥った。
このため約300人の通院患者への治療行為も事実上維持できなくなり、病院側は患者への説明会を開くなどして転院を斡旋(あっせん)し、すでに約130人の転院が決定。10月からは新規患者の受け入れをやめており、最悪の場合、閉院に追い込まれる可能性もあるという。