(cache) 「病気腎移植知っていた」 市立病院の元同僚ら証言
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     宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(66)が以前勤務していた市立宇和島病院(同市)の複数の元同僚が、共同通信の17日までの取材に「当時から万波医師の病気腎移植を知っていた」と証言した。  やめるように忠告した看護師もいたが、聞き入れなかったという。当時の病院長(73)は「(病気腎移植の)うわさぐらいは知っていた」としているが、病院内で“周知の事実”だったことが裏付けられた。  元同僚の医師は少なくとも動脈瘤やがん、ネフローゼの腎臓移植を一件ずつ覚えていると証言。ネフローゼについては腎臓の状況をみて「正直、移植して大丈夫なのかと思った」と打ち明けた。  また「手術になれば麻酔医や看護師もいる」と話し、多くの病院関係者が知っていたはずと説明。移植を受ける患者は「万波先生の頭の中で決めていたんじゃないか」と話した。提供者や患者には事前にきちんと説明していたという。  50代の元看護師は「一例しか知らないが、泌尿器科は多くの看護師が知っていた」と振り返った。「戻せる腎臓は(摘出した患者に)戻さないと。したらいかん」。こう忠告したこともあったが、万波医師は「この人では駄目だけど、別の人に植えたら再生する可能性がある」と言い、ためらいはなかったという。「患者を助けたい一心だったのでは」と話した。  一方、市立病院に医師を派遣していた愛媛大の元医師は「派遣医を通じ、大学でも万波医師の病気腎移植は知られていた」と明かした。「最初に聞いた時は『本当にいいの』と思った。反対意見はなかなか言いにくいと思う。治療方針に文句を言ったら手術や診断をさせてもらえなくなる」と話した。  万波医師は市立病院時代の1990年ごろから宇和島徳洲会に移った2004年春までに、10-15件の病気腎移植を実施したと認めている。
      【共同通信】

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