韓国株:アナリストがバブルを主導?
最近の株価高騰に楽観論一色の証券会社アナリストもバブルの一因との声が証券街で上がっている。市場に「正しい意見」を伝えるべきアナリストが目標株価を引き上げ、バブルを煽っているというのだ。
現在、アナリストのうち株価調整懸念を指摘する悲観論者は完全に姿を消し、楽観論のみが存在する。実際、16日の証券会社社長団の緊急会見では、アナリストに「バラ色展望を自制するように」という結論が発表された。
(中略
昨年末に証券会社が提示した今年の目標株価は1780が最高水準だった。しかし、3月以降の株価急騰で、証券会社は争うように3‐4回に渡り目標株価を引き上げた。1年間の株価展望をわずか1カ月に1度の割合で修正した格好だ。専門家の多くは、証券会社のアナリストの意見は既存の上昇理論の二番煎じ、三番煎じに過ぎず、株価目標を引き上げることのみに躍起になっていると指摘する。
株価の過熱と調整の可能性を警告していた悲観論者も、予想外の相場展開を受け、5月末にハナ大韓投資証券・キム・ヨンイク副社長を最後に姿を消してしまった。
総楽観は売り」という格言があるが、総合指数はその後も上昇を続け、2000目前に迫っている。証券街では過熱を懸念する声が完全に消えたということ自体が過熱の証拠とし、株価急騰を懸念している。

