日本人のメジャーリーグ挑戦、それはワールドシリーズ優勝へのチャレンジとも言い換えることができる。春季キャンプでの厳しい競争を勝ち抜いてメジャーのベンチ入り枠に残ることができれば、次に待っているのはチームの一員として、ワールドチャンピオンという頂点を目指す戦いの始まりである。
1995年、トルネード投法で旋風を巻き起こしたロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄投手は、この年ナ・リーグ新人王などのタイトルを獲得。トミー・ラソーダ監督率いるドジャースを、地区優勝へ導く原動力となった。だが、ドジャースはディビジョン・シリーズでシンシナティ・レッズにあえなく敗退。野茂自身もシリーズ第3戦に登板したものの、打ち込まれて、結果を残すことができなかった。「パイオニア」として多くの功績を残し、今季限りで現役を退いた野茂の野球人生に悔いがあるとするならば、ワールドシリーズのひのき舞台に立つことができなかったことかもしれない。
野茂のように、自分もメジャーでプレーしてみたい。
先駆者の後を追うようにして、多くの日本人が海を渡り、栄光を手にすべく異国でのプレーを選択した。ニューヨーク・ヤンキースでプレーした伊良部秀輝投手は、2年目の98年にシーズン13勝をマークし、日本人としては初のチャンピオンリングを獲得。だが、自身はポストシーズンで目立った活躍を残せず。ワールドシリーズでの登板を果たすことができないままチームを去った。
シアトル・マリナーズに入団した佐々木主浩投手は、2000年のプレーオフへ出場するも、当時最強を誇ったヤンキースの前に屈して敗戦。2001年には、日本球界最高の打者であるイチロー外野手がマリナーズに加入。シーズン116勝の大記録を達成したが、プレーオフではまたしてもヤンキースの壁を超えられなかった。そのヤンキースに入団した松井秀喜外野手は、2003年に打線の中軸としてリーグ優勝に貢献。フロリダ・マーリンズと対戦したシリーズ第2戦では日本人初のホームランを放った。しかしその松井も、いまだ栄光には手が届いてない。
だが、先駆者たちがどうしてもつかむことができなかった栄光を、いきなり手にすることができた男たちがいた。井口資仁二塁手(現フィラデルフィア・フィリーズ)は2005年にシカゴ・ホワイトソックスへ入団すると、攻守の要としてチームのリーグ優勝に貢献。そしてワールドシリーズもこの年制した。それ以降も2006年には、セントルイス・カージナルスの田口壮外野手(現フィリーズ)がシリーズ制覇を経験。そして2007年には松坂大輔投手と岡島秀樹投手の日本人コンビが、ボストン・レッドソックスの一員として「世界一」の座へ上り詰めた。いまや日本人選手の活躍が、ワールドシリーズ制覇のためには欠かせない条件になりつつある、といっても過言ではないだろう。
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メジャーリーグ ワールドシリーズ2008特集
野茂、イチローが果たせていない夢 世界一への挑戦
メジャーを代表する打者のイチローでさえも、ワールドシリーズのチャンピオンリングを手にしたことはない。(写真提供:AP Images)
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