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パナソニック、太陽電池「事業化せず」−研究開発を大幅縮小
パナソニックは太陽電池の開発を大幅に縮小した。今後の創エネルギー事業は家庭用燃料電池に経営資源を集中する。同社は太陽電池で有力な特許を多く保有しているとみられ同事業参入が注目されていたが、現段階で「事業化しない」(同社首脳)選択をした。太陽光発電市場はグローバルで市場が急成長しているが、内外で新興企業が相次ぎ参入、競争環境も厳しい。多額の設備投資を必要とするセルの自社生産は得策ではない、と判断したもようだ。
パナソニックは古くから化合物型と呼ばれるシリコンを使用しない方式の研究開発を続けてきた。研究開発チームは解散していないが、今後もまとまった人数を配置しない方針。
一方で太陽電池を外部から購入し、家庭用燃料電池などを組み合わせ、住宅向けのコジェネレーション(熱電併給)システムを提案するビジネスモデルを展開する可能性はある。
(掲載日 2008年10月06日)
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