青森、秋田にまたがる世界自然遺産・白神山地のブナが刃物で傷つけられていた問題で、林野庁東北森林管理局は4日、同庁などが1―3日に実施した現地調査の結果、青森側と秋田側で傷があったブナなどは計35本だったと発表した。
同管理局によると、青森側では、世界自然遺産の範囲のうち、中心部の「核心地域」でコシアブラ一本、中心部を外れた「緩衝地域」でブナなど27本に刃物による傷があった。秋田側では「緩衝地域」のブナ7本に傷が見つかった。
青森側の被害は計29本とみられていたが、ブナ一本は自然遺産の範囲外と分かった。遺産の範囲外では両県で計27本のブナが傷つけられていた。〔共同〕(00:09)