民事再生法適用を申請していた運送会社「松本引越センター」(本社・大阪府四條畷市)が6日、大阪地裁から申し立てを棄却され、破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約50億9500万円。スポンサーとして大手運送業者と交渉していたが、不調に終わり再建を断念した。
同社は61年創業。「ゾウのマーク」を売りにテレビCMを展開、全国に事業を拡大していた。07年6月期の売上高は65億円で、引っ越し専業では国内5位。
燃料高騰で経営環境が悪化する中、昨秋以降、創業者が無断で手形を振り出した問題や、当時の社長が社内で自殺したことなどで信用不安が拡大、9月19日に民事再生法を申請した。